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ADGEを使ってQuest3アプリのデバッグを行う

UnrealEngine UE5.2 Android Debug

最近 Quest2 と Quest3 の違いで変にハマった事があり、改めて Android 実機のデバッグ環境を整えることにしました

Android の実機デバッグ #

Android の実機デバッグの手法は、下記の 2 種類があります

  • Android Studio
  • ADGE(Android Game Development Extension)

今回は ADGE について解説します

ADGE とは? #

ADGE(Android Game Development Extension) とは、VisualStudio 用の Android デバッグプラグインです
AndroidStudio を使用せず、VisualStudio を使用してデバッグとプロファイリングを行うことができます

AndroidStudio に切り替える必要がなく、普段のデバッグ実行と同じ方法で実行できるため、デバッグがとても楽になります

拡張機能のインストール #

Android Developers ページ から ADGE をダウンロードします
実行すると、VisualStudio 拡張機能がインストールされます

インストール後、 Generate Visual Studio Project Files を実行してソリューションの再生成します

JDK の設定 #

ADGE の実行には JDK17 が必要になります
Oracle の JDK か、OpenJDK のどちらかをダウンロードしておきます

AndroidStudio をインストールしたときに付いてきた JDK はバージョンが違うので、別に入れる必要があります
このとき、VisualStudio を起動したときに出てくる警告で指定されたバージョンを選ぶようにしてください

JDK警告

なお、JDK は msi インストーラーではなく、zip で良いです
zip の場合は C ドライブ直下あたりに JDK などのフォルダをつくり、そこに展開すると良いでしょう

JDKのインストール

インストールしたら、環境変数に ADGE_JAVA_HOME を追加し、JDK へのパスを設定しておきます
JAVA_HOME の方は触らないほうが良いです

Alt text

使い方 #

1. Editor でパッケージング #

一度、UnrealEditor の方でパッケージングを実行しておきます
ADGE ではコンテンツの Cook ができないので、一度 APK を作成して Cook を通しておきます

2. VisualStudio の設定変更 #

Solusion の設定を変更します

  • Solusion ConfigurationDebugGame
  • Solution PlatformAndroid

3. USB デバッグの設定 #

Quest3 側の USB デバッグ設定を確認しておきましょう
開発者モードに設定し、USB ケーブルを接続すると、接続されたコンピュータを信頼するかのダイアログが表示されます
承認しておきましょう

4. 実行 #

ここまで設定できていれば、VisualStudio のデバッグボタンに Quest3 の名前が表示されます この状態でデバッグを実行すれば、APK が転送され、デバッガがアプリにアタッチされて、デバッグが開始されます

Solution Conf

参考文献 #

Visual Studio で AGDE を使用してデバッグする

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