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UnrealEngine5でPICO4の開発環境をセットアップする

UnrealEngine UE5.1 VR PICO4
PICO4 Setup - This article is part of a series.
Part 1: This Article

UnrealEngine5 で PICO4 の開発環境をセットアップします

注意 このドキュメントは Quest2 の開発をしたことがある人向けに書いています

PICO4 とは #

PICO4 は、PICO Technology が開発・販売しているスタンドアロン型 VR ヘッドセットです

公式サイト

Meta Quest2 と比較して、少し解像度が高く、重量バランスが良いのが特徴です

MoguraVR による比較記事

開発環境について #

OS は Android ベースなので、Quest2 と同等の Android 開発環境があれば開発可能です
ただし、OpenXR 準拠のタイプではないようで、VRTemplate をそのままビルドしても VR アプリケーションとしてプレイすることができません
普通の Android アプリケーションとして認識されます

VR 対応するには、少し作業が必要です

PICO XR Plugin のインストール #

マーケットプレイスから、 PICO XR Plugin を導入しておきます

似たものに PICO OpenXR という OpenXR 準拠っぽいプラグインもありますが、こちらはベータ版とのことで開発に使用することは推奨されていません

VRTemplate のプロジェクトを作ったら、 PICO XR を有効にします

Figure1

同時に、 OpenXR を無効化しておきましょう

Figure2

入力周りの定義変更 #

ヘッドセットの向きとモーションコントローラーの位置は VRTemplate の Pawn 実装のままで対応できます
モーションコントローラーの入力周りは個別に対応する必要があります

PICO Touch が PICO4 のモーションコントローラーです
Input 設定で、 PICO Touch の入力を追加しましょう

Oculus Touch を参考に、同じように設定していきましょう
ボタン構成はほぼ同じなので、対応はさほど悩まないです

input

ただし、記事執筆時点では、Grip と、銃を持ったときの Trigger の手の動きが、OpenXR(Quest2)版と異なる状態になります
基本的な動作には問題ないですが、100%同じではない、というのを認識しておく必要がありそうです

パッケージングとインストール #

Quest2 と同じように、Android(ASTC)の設定でパッケージングします
インストールも同様に、PICO4 を PC に接続した状態で Install_***-arm64.bat を実行します

PICO4 の開発者モードについて #

アプリをサイドロードするためには開発者モードを有効化する必要があります
PICO4 の設定画面の 一般 > デバイス情報 で、ソフトウェアバージョンを 10 回選択すれば開発者モードが有効になります

開発者モード

インストールしたアプリの場所 #

ライブラリ内の 不明 カテゴリーの中に入ります

App

参考文献 #

PICO4 Setup - This article is part of a series.
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